
チームの力を最大限に引き出す秘訣は、パズルのピースを組み合わせるような「適材適所」にあります。
例えば、ここに2人のメンバーがいたとします。
- Aさん: アイデアを出すのが得意な「ひらめきタイプ」。でも、計画を立ててコツコツ実行するのは少し苦手。
- Bさん: 計画通りに物事を進めるのが得意な「実行タイプ」。でも、新しいアイデアを出すのは少し苦手。
1人で仕事をすると、2人とも「1」の力しか出せませんでした。苦手な作業に足を引っ張られてしまうからです。
しかし、この2人がチームを組むとどうなるでしょう?
Aさんは得意なアイデア出しに専念し、Bさんはそのアイデアを得意な計画と実行力で形にしていきます。
まるでお互いの苦手な部分を補い合うかのように、それぞれが自分の得意なことに集中できるのです。
その結果、AさんもBさんも「1.2」のように、1人だった頃以上の力を発揮できるようになります。
すると、チーム全体の力は「1 + 1 = 2」ではなく、「1.2 + 1.2 = 2.4」といったように、足し算以上の成果を生み出すことができるのです。
このように、個々の強みを活かす「適材適所」こそが、「1 + 1」を「3」にも「4」にも変える、強いチームづくりの基本です。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、この基本を意識するだけで、チームの力は大きく変わります。