
将来を見通す力のある、優れた会社にとって、会社の「憲法」とも言えるのが基本理念です。
これは、
- 私たちは何者なのか(会社の個性や価値観)
- 何のために存在するのか(会社の社会における存在意義)
- 何を目指しているのか(会社の究極の目標)
といった、会社にとって最も大切で、決して変わることのない根本的な考え方を示したものです。
例えば、ある小さなパン屋さんの基本理念を考えてみましょう。
- 私たちの個性や価値観(何者か)
「私たちは、手間ひまを惜しまず、体に優しい素材だけでパンを作る職人集団です」 - 私たちの存在意義(何のために)
「私たちは、パンを通じて、地域の人々の食卓に笑顔と健康を届けます」 - 私たちの究極の目標(何を目指すか)
「私たちは、『町で一番のパン屋さん』として、三世代にわたって愛される存在になります」
このように、基本理念は日々の仕事の「なぜ?」に答えてくれる、会社の道しるべのようなものなのです。