お客様が、あなたのお店の「ファン」であり続けるたった一つの秘訣

顧客との関係を深める秘訣

新しいお店、安いお店は、たしかに魅力的です。
お客様が「ちょっとだけ、他のお店も試してみようかな…」と思ってしまうのは、仕方のないことかもしれません。
まるで、新しいもの好きな恋人を追いかけるような気持ちになりますよね。

では、どうすればお客様は、あなたのお店の「ファン」であり続けてくれるのでしょうか?

その答えは、とてもシンプルです。
商品を売って「終わり」にしないこと。
そこからが、お客様との本当のお付き合いの始まりだと考えることです。

これは、もしあなたがお客様だったら…と考えてみると、とても分かりやすいはずです。

お店に行くたびに「これを買いませんか?」「こちらもオススメです!」と、商品を売ることばかり考えているお店。
それとも、商品を買った後に「その後の使い心地はいかがですか?」「何かお困りごとはありませんか?」と、あなたのことを気にかけてくれるお店。

あなたが心から「また来たいな」と思うのは、どちらのお店でしょうか?
きっと、後者のはずです。

これは恋愛に似ているかもしれません。商品を売るのは、いわば「告白」が成功した段階。本当に大切なのは、お付き合いが始まってからです。
デートを重ねるように、お客様との関係を育んでいくことが、お互いを幸せにする秘訣です。

たとえば、あなたが美容院を経営しているとします。

初めてパーマをかけたお客様が、翌日、ご自宅でうまくセットできずに困っているかもしれません。
そんな時、一本の電話やメッセージが届いたらどうでしょう?

「〇〇様、昨日はご来店ありがとうございました。新しいパーマのセットは、今日うまくいきましたか? もしやりにくい点があれば、雨の日のセットのコツなど、簡単なアドバイスもできますので、お仕事帰りにでも気軽にお立ち寄りくださいね」

こんな風に気にかけてもらえたら、「ああ、このお店は私の髪のことを、私のことを、本当に大切に思ってくれているんだな」と感じるはずです。

そうすれば、たとえ少し料金が高くても、「やっぱりあのお店がいい!」と、お客様はあなたの元に戻ってきてくれます。

万が一、お客様が他のお店に一度だけ行ったとしても、きっと違いに気づくはずです。
「新しいお店は、商品を売ったらそれっきり…。前のお店は、あんなに私のことを気にかけてくれていたんだな」と。

お客様との関係は、商品を売る前よりも、売った後にこそ深まります。
さあ、あなたのお店では、お客様のためにどんな「売った後の一手間」が加えられるでしょうか?
小さなことからで構いません。ぜひ、考えてみてください。