大切な「軸」を決める上で、絶対に外せないポイント
小さな会社にとって「コンセプト(=会社の『軸』となる考え方)」は、家を建てる前の「設計図」や、航海に出る船の「羅針盤」のようなものです。
これがしっかりしていないと、日々の忙しさに流されて、「何のために頑張っているんだっけ?」と道に迷ってしまいます。
良い「会社の軸」が持つべき、2つの大切な「車輪」
会社という車を動かし続けるには、2つの車輪がどちらも必要です。
どちらか一つでも欠けたら、うまく走り続けることはできません。
社長や従業員が「心からやりたい!」と燃えること(=内側の火)
これは、「あなたが心の底から同意し、それを行えばしあわせになれると信じていること」です。
・これは、会社を動かす「ガソリン」や「熱源」です。
・「これをやるために、自分たちは集まっているんだ!」と胸を張れること。
・いくら儲かる話でも、社長自身がワクワクしない、心がモヤモヤするような仕事は、どこかで無理がきます。
特に小さな会社は社長の「想い」がすべてですから、ここは絶対に譲れません。
お客さまに喜ばれ、「しっかり食べていける」こと(=外からの応援)
これが、「あなたやあなたの会社が生きていけること(お金が手に入ること、永続性があること)」ですね。
・これは、会社を支える「栄養」や「土地」です。
・お客さまから「ありがとう」と言われ、その対価としてきちんとお金をいただく。
・そのお金で、従業員に給料を払い、次のサービスを準備し、会社を続けていく。
「良いこと」だけでは、なぜ続かないのか?
「世界を良くしたい!」という立派な想いも、とても重要です。
ただし、素晴らしい「種(=やりたいこと、良いこと)」を持っていても、それを育てるための「水や肥料(=お金、事業の仕組み)」がなければ、 やがて枯れてしまいます。
例えば、「世界中の人を笑顔にしたい!」と願うパン屋さんが、パンを全部タダで配っていたらどうでしょう?
最初はみんな大喜びですが、パン屋さんは材料費も払えず、自分たちの生活もできなくなり、あっという間に潰れてしまいます。
これでは、「良いもの」を生み出し続けることができず、誰も幸せにし続けられません。
まさに「本末転倒」です。
結論:自分も幸せに、周りも幸せに
だからこそ、会社の「軸」は、 あなたの「内側」にある情熱(やりがい・しあわせ)と、 あなたの「外側」にある社会(お客さまの喜び・お金)が、 しっかりと手をつなぐ場所にあるべきなのです。
「自分たちがまず幸せに働き、しっかり食べていける土台を作る。その力で、お客さまや世の中を少しでも良くしていく。」
この順番、あるいは「両立」こそが、小さな会社が長く愛され、幸せに続いていくための、いちばん大切な秘訣です。

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