浜松市で中小企業・個人事業主の経営なら「わかると」

DMは「畑」を育てる「水やり」

DMは「畑」を育てる「水やり」

DMの一番大切な役割

DM(ダイレクトメール、お店からのお手紙)というと、どうしても「安売りのお知らせ」や「買ってください!」という「売り込み」の道具だと思われがちです。

DMは、「今すぐ売るため」だけに行うのではありません。
お客様という「畑」に、日頃の感謝やお店の想いという「水」をやり続ける作業なのです。

お店とお客様の関係を「畑」に例えてみましょう。

・売り込みだけのDM
いきなり畑にやってきて「(作物が)できたらすぐ買います!安くしてください!」と言うようなものです。
これでは、畑(お客様)は荒れてしまいますし、良い関係は築けません。

・あなたの会社のDM
(売り込まないDM) これは、日頃から畑を耕し、雑草を抜き(忘れられないように)、丁寧に「水やり」をする作業です。

では、その「水やり」とは具体的に何でしょうか?

・「いつもありがとうございます(感謝)」

・「私たちは、売ったら終わり、ではありませんよ(安心感)」

・「実は、こんなにこだわって作っているんです(商品の背景)」

・「あなたのために、こんなことも勉強しました(努力と提案)」

・「私たちは、あなたのことを忘れていませんよ(気にかけています)」

・「そして、私たちもあなたのことをもっと知りたいです(つながり)」

これらはすべて、お客様との「信頼のタネ」を育てるための大切な「水」や「栄養」です。

なぜ、その「水やり」が売上につながるのか?

ここが一番知りたいところですよね。
「売り込まないDM」が、なぜ最終的に売上につながるのか。

「忘れられない」存在になるため

世の中には、たくさんの会社やお店があります。
お客様は、放っておくと、あなたのお店のことを忘れてしまいます。
定期的に「お元気ですか?」「私たちは元気にやっていますよ」と声をかけ続けることで、お客様の記憶に残り続けることができます。

「信頼の貯金」が貯まるため

売り込みではなく、お店のこだわりや努力、お客様への想いを伝え続けると、お客様の心の中に「信頼の貯金」が貯まっていきます。
「このお店は、いつも私たちのことを考えてくれているな」 「ただモノを売るだけじゃなく、真面目に仕事をしているんだな」

「いざ」という時に、一番に選ばれるため

この「信頼の貯金」が威力を発揮します。

お客様が「あ、〇〇が必要になったな」「ちょっと困ったな」と思った時、一番最初に頭に浮かぶのが、あなたのお店になるのです。

・安売りのお店(売り込みDM)やよく知らないお店

・いつも気にかけてくれる、信頼できる「あなたのお店」

どちらに相談したいか、答えは明らかですよね。

結論:DMは「売ってください」ではなく「好きになってください」

「売り込まないDM」とは、

「(今すぐ)買ってください!」 とお願いする手紙ではなく、

「私たちのことを、もっと知ってください。もっと好きになってください。」 「そして、いざという時は、私たちを頼ってくださいね。」 と、お客様との「つながり」をじっくりと育てる手紙です。

すぐに大きな花(売上)は咲かないかもしれません。
でも、丁寧に水やり(DM)を続け、畑(お客様との関係)を大切に育てていけば、やがてそこには、他のお店にはない「信頼」という太い幹が育ちます。

そして、その幹から「じゃあ、次もあなたにお願いするよ」という、大きくて立派な「売上」という果実が、自然と実るようになるのです。

この考え方は、お客様と長くお付き合いしていく中小企業にとって、一番の武器になります。ぜひ自信を持って、その「想い」を伝え続けてください。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

コメント Comments

コメント一覧

コメントはありません。

コメントする

トラックバックURL

https://wakaruto.jp/dm%e3%81%af%e3%80%8c%e7%95%91%e3%80%8d%e3%82%92%e8%82%b2%e3%81%a6%e3%82%8b%e3%80%8c%e6%b0%b4%e3%82%84%e3%82%8a%e3%80%8d/trackback/

関連記事 Relation Entry